2024年9月
院長のつぶやき(75):9月1日
<オリンピックには魔物が住む?>
おはようございます。台風10号が猛威を振るっています。過去最大規模の台風と言うことですが、この言葉毎年聞いているような気がします。「地震・雷・火事・台風」と災害の規模も程度も大きくなり、本当に恐ろしい世の中になったものです。
さて今日は、先月行われたパリオリンピックについてつぶやいてみたいと思います。
まず日本のメダルラッシュに驚きました。まだ記憶に新しい東京オリンピックから3年後と言うことで、東京オリンピックの遺産があったのか、メダルランキングで米国、中国に次いで3番目の金メダル獲得数でした。こんなこと過去に見た記憶がありません。
金メダル種目も伝統の柔道、レスリング、体操の他、フェンシングやスケボー、ブレイキングと言った新種目にも波及しており、本当に素晴らしい成果でした。
選手の皆さん本当にお疲れ様でした。そして感動をありがとうございました。次回のロサンゼルスオリンピックもぜひ頑張ってもらいたいと思います。
ところでこのメダルラッシュとは裏腹に、パリ五輪にも表題の通りやはり魔物が住んでいたようです。
私が特に感じたのは、体操男子団体決勝とバレーボール男子準々決勝です。
まず体操です。
魔物に襲われたのは中国です。団体決勝の最後の種目鉄棒まで中国は3点をリードしており、誰が考えても中国の優勝はほぼ間違いないところでした。
ところが中国代表のエースが鉄棒で2回も落下し、日本が最終種目で逆転優勝となりました。その時の中国のコーチが天を仰いで絶望した光景が特に印象に残っています。こんなことが起こるなんて、やはり魔物が住んでいるとしか思えません。
もう1つが男子バレーボールです。
オリンピック前から金メダルが狙える実力を備え、前評判も高く期待していました。問題の戦いはベスト4をかけたイタリア戦です。日本が2セットを先取し、第3セットもあと1点取ればベスト4進出でしたが、ここでオリンピックの魔物がささやきました。「もう勝てる!」と。このささやきを聞いた直後から、あれよあれよという間に3セットを連取され、敗北してしまいました。
後日、高橋藍選手が言っていましたが、あの時選手全員が「勝てる」と思ったそうです。
オリンピックって怖いですネ。もちろんこの逆で「幸運の女神」が微笑みかけてくれた選手やチームもたくさんあったと思いますが・・・。
最後に、このような勝負の世界を見事に教えてくれた人がいます。野球の野村元監督です。
それでは野村元監督の言葉を紹介して終わりたいと思います。
「勝に不思議の勝あり、敗けに不思議の敗けなし」