2024年7月
院長のつぶやき(73):7月1日
<様変わりした運動会>
おはようございます。先月の6月、3週間にわたり、孫三人の運動会を見てきました。「運動会も随分様変わりしたな」との感想を持ちましたので、そのことについてつぶやいてみたいと思います。
孫は、中学生、小学生と幼稚園児の3人がいますが、各学校(園)の運動会が行われました。運動会と言えば学校の主要行事の一つでもあり、特色が出るものですが、我々が体験した運動会と随分様変わりしたものです。
まず、何と言っても、各学校(園)の運動会が午前中しか行われなかったことです。我々の時は、「秋季大運動会」と言って秋に行われ、校内での小・中運動会を経た後、稲の刈り入れを終えた父母家族を観客に迎え、午前の部、午後の部に分かれた一日中の行事が普通でした。
運動会の最大の楽しみは、ご馳走を囲んだ昼食でした。朝早くから母親が手の込んだご馳走を作ってくれ、家族全員で午前の競技の感想を話しながら楽しい昼食でした。
今は、中学・小学校とも午前中で競技が終わり早々に帰り支度を始めます。母親の負担を減らすためなのでしょうが、なんとも寂しい限りです。
2つ目は、応援合戦やリレーがなくなっていることでした。リレーと言えば運動会の花ですが、小学校では、リレーがなくなりちょっと盛り上がりが欠けたように思いました。また、中学校では、応援合戦がなくなっていました。
兄弟が多い私の兄達は、応援団長になって朝礼台の上で、団員を従え派手な衣装で蛮声を張上げ応援合戦をしていた光景を今でも思い出します。
この他にも、障害物競走や借り物競争、騎馬戦や組体操など運動会と言えば定番の種目はほぼカットされていました。
でも徒競走だけは各学校で実施しており、一時期順番をつけることに反対する世論で消滅しそうでしたが何とか生き残ったようです。
ここで運動会にまつわるほろ苦い思い出を一つ、我々の頃は運動会で「フォークダンス」が組み込まれていました。「オクラハマミキサー」です。男女交際が今ほど大ぴらではなく、女子と手をつなぐなどなかった時代、運動会のフォークダンスの時だけは手をつなぐことができました。
曲が進み意中の女の子が近づいてきて、胸がわくわくしてきた時に無情にも終了となりました。青春のほろ苦い思い出です。(今はこんなプラトニックラブみたいなことはないか)
現在、運動会は、各小・中学校とも半日の行事となり、我々の時代に較べずいぶん縮小されました。いずれ運動会そのものが無くなって行くのでしょうか・・・?