2022年10月
院長のつぶやき(52):10月1日
<安倍元総理の国葬に思う>
おはようございます。
先月9月27に安倍元総理の国葬が行われました。7月8日に凶弾に倒れ、非業の死を遂げてから2か月余り、当時相当なショックを受けました。
「この平和な日本でこのようなことが起こるなんて・・・」というのが一般的な心情ではなかったかと思います。
当時誰もが彼の死を悼み、国内外から弔意の言葉や献花のための花束が供えられました。
それから約2ヶ月以上が経ち、当時の感情もずいぶん冷めてきました。「人のうわさも75日」とあるように、彼もすでに過去の人となってしまったのでしょうか?
国葬を行うと発表された時には、ほとんどの人が当然と思ったでしょう。同時に「なぜ2ヶ月後なんだろう?」と疑問に思ったのも確かです。(後で知ったことですが、国葬する日本武道館が予約でいっぱいで、空いていなかったとのこと、なんともなさけない・・・)
さて、国葬が始まりました。当日は、朝早くから一般市民の方々の献花のための長蛇の列ができ(約2万人)、また周囲での国葬反対派のデモの喧騒の中、厳粛な雰囲気の中で儀式が行われました。
テレビの中継はみていませんが、終わってからのテレビ・新聞等によるコメントを見る限り、国葬は、おおむね好評のようです。
特に、菅元総理の弔辞には、好印象を持たれた方が多かったようです。
賛否両論の中(世論調査では反対の方が多かったようですが)、4,000人を超える参列者、700人以上の外国からの元首級の弔問を受け、直近に行われた英国故エリザベス女王の国葬には及びませんが、それなりの規模と内容で国葬としての体裁は整い、成果はあったのではないかと思います。
国葬が始まる前まで、岸田首相の判断が拙速だったという批判があったようですが、私はやってよかったと思います。できればもう少し早く、せめて1週間後ぐらいには実施してほしかったと思います。
また、国葬という行事の定義づけをしておく必要があると思います。昔と違って現在は価値観が多様化し、国を挙げての行事はしずらい状況にあります。(NHK紅白歌合戦の視聴率が80%を超えた時代とは違います。)
必ず反対行動が起き、しかもその行動は勢力・手段ともに大きく巧妙にとなっています。国家行事へのある程度の定義づけが必要だと思いました。
最後に、安倍元総理本当にお疲れ様でした。改めて総理のご冥福を心からお祈りいたします。