2022年4月

院長のつぶやき(46):41

 

<ウクライナ情勢に思う>

 

おはようございます。

今日は、今話題のウクライナ情勢について、つぶやいてみたいと思います。

 

今回のロシアのウクライナ侵攻について、まず思ったのが、この21世紀になって、武力による帝国主義的な他国への侵略が、まさか起きるなんて・・・と絶句しました。現実世界でこのようなことが起こりうる現実を思い知らされました。

 

それと同時に、1930年代のナチスドイツのヒットラーがやったポーランド侵攻と同じで、第3次世界大戦になるのではと言う恐れでした。

 

現状を見る限り第3次世界大戦への発展の可能性は少ないようですが、まだまだ予断は許しません。それにしてもウクライナの悲劇は目に余るものがあります。

 

好戦国同士が国境で交戦するならいざ知らず、侵攻する意思のないウクライナに対し、一方的に攻め込み、一般市民を巻き込み殺戮する非道さはどれほど糾弾されてもされ過ぎることはないでしょう。

 

ところでロシアはなぜウクライナに侵攻したのでしょうか?

 

色々な人が、いろいろなところで、いろいろと言われていますが、私の考えはつまるところ兄弟喧嘩に行きつくのではないかと考えています。

 

ロシア、ウクライナ、ベラルーシは、キエフ公国を祖とする同じ親から生まれた3兄弟で、長男:ロシア、次男:ウクライナ、3男:ベラルーシです。

 

ウクライナが隣の世界(NATO)に行きたいと言い出したため、長男が力ずくでこれを阻止するために始めた戦争であるとの構図です。ウクライナは長男がまさかここまで怒るとは思っていなかったのではないでしょうか。

 

(前回の「敵の敵は味方」の通り、3男の敵は次男で、次男の敵の長男は味方となり、ベラルーシは、ロシアの味方、ウクライナの敵となっています。)

 

本来の兄弟げんかであれば、親が出てきて納めることができるのでしょうが、現実の国際社会では、国連が機能しなくなっており、世界の警察だったアメリカも衰退し、国家間の紛争を平定する役割をする機関や組織がありません。

 

今後の推移は、西側諸国の軍事支援がない限り、長男(ロシア)が勝つことになるでしょう。でも勝ったところで、たとえウクライナに親ロ派の傀儡政権ができたところで、反ロシアのウクライナ国民によりロシアは長い苦しみを味わうこととなるでしょう。本当にプーチンは馬鹿なことをしたと思います。

 

では、何故次男(ウクライナ)が隣に行きたかったのか?

 

それは、長男(ロシア)の態度がいやだったからです。ロシアの共産主義体制に魅力を感じなかったからです。魅力のあるロシアになっていれば、兄弟仲良くできていたはずです。

 

最後に、今後ウクライナはどうなっていくのでしょうか?

 

ウクライナにとって一番いいのは、ロシアを撃退して独立を勝ち取れること。最悪なのはキエフが制圧され、ロシアの傀儡政権ができてしまうこと。一番可能性のあるのは、停戦が成立し中立化が図れるか、はたまた国が分割され朝鮮半島みたいになる等々、現時点ではまだまだ見通せませんが・・・。

 

いずれにしても、ウクライナの悲劇が早く終わり、平和な世界が一日でも早く来ることを祈らずにはおられません。