2022年3月

院長のつぶやき(45):31

 

<敵の敵は味方>

 

おはようございます。

ロシアがついにウクライナに軍事侵攻しました。21世紀の今になって帝国主義的な軍事侵攻をするなんて、平和ボケの日本にいては考えられませんが、これが現実世界の現状なんですね。ウクライナ国民の安全と平穏を祈らずにはおれません。第3次世界大戦にならないことを祈るばかりです。

 

さて、今日はロシアの軍事侵攻とは関係ありませんが、私の家族構成から見た対人関係や外交関係の考え方についてつぶやいてみたいと思います。

 

私の兄弟は、男ばかりの8人兄弟で、大体23歳の年の差でした。私は8番目の8男です。(昔の貧乏人の子だくさんの典型ですね(笑))。

 

小さい頃は、男ばかりですからそれこそ毎日喧嘩ばかりでした。喧嘩の相手といえばすぐ上の兄貴が対象でした。喧嘩の種は、遊び道具やおもちゃの奪い合い食べ物の多い少ないなど事欠きません。特に食べ物の恨みは多かったですね。

 

しかし、不思議なことに上の上、つまり6番目の兄貴とはそんなに喧嘩した記憶もないし、意外と仲良くやっていたかとも思います。このことは言い換えれば、私から見てすぐ上の7番目の兄貴は競争相手つまり敵です。また、7番目の兄貴から見て、その上の6番目の兄貴は競争相手つまり敵です。しかし私から見て2つ上の6番目の兄貴は味方です。

 

つまり「敵の敵は味方」になるわけです。このことを幼少期からの体験で実感しています。これは、年齢差や性格的なものもあり一概には言えないかもしれませんが、体験的にそのように感じています。

 

また、これを日本を取り巻く国同士の関係に当てはめてみるとどうでしょう?日本と隣接する米国、中国、韓国、ロシア、北朝鮮、台湾を、敵・味方関係についてみてみます。

 

日本にとっての敵性国家は、経済的な結びつきがあるとはいえ中国とロシアが該当すると言えるでしょう。北朝鮮に至っては経済的・文化的交流もありません。これら3ヵ国の共通の敵は米国です。逆に米国は日本の味方です。見事に「敵の敵は味方」のセオリーに当てはまります。

 

「敵の敵は味方」の他に「味方の敵は敵」と言うのもあります。所謂同盟関係です。この点から見てみると、日本の味方は米国です。米国の敵は、中国とロシアそして北朝鮮です。やはりこの3ヵ国は日本にとっての敵となります。意外と日本を取り巻く環境は、はっきりしているのかとも思います。

 

今一つはっきりしないのは韓国です。味方なのか敵なのか?やはり二股外交や蝙蝠外交と呼ばれる外交をしているため、旗幟鮮明にならないのかもしれません。

 

昔の中国の兵法に「遠交近攻」というのがありました。遠い国と友好を結び、近い国を攻めるというものですが、意外と「敵の敵は味方」の考え方が根底にあるのかもしれません。

 

でも、近隣諸国とは、「敵の敵は味方」より「味方の味方は味方」の良い関係でいたいものですが・・・。