2021年12月
院長のつぶやき(42):12月1日
<カラオケのAIによる採点に思う>
おはようございます。いよいよ師走になりました。今年も残すところ1ヶ月となり、この1年もコロナ、コロナで明け暮れました。
コロナの新規感染者が激減し、いい傾向かと思いきや、一段と強烈な変異ウィルス「オミクロン」が出現しました。まだまだ予断を許さない状況で、不安を抱えたまま年を越すことになりそうです。
さて今日は、カラオケについてつぶやいてみたいと思います。私は昨年から週1回、妻とカラオケに通っています。決して歌うのが好きだというわけではなく、ましてや歌うのがうまいというわけではありません。
自衛隊現役の頃は、カラオケを歌わされる機会が度々ありましたが、その都度「親の遺言で『人前で歌うな』と言われている」と言って逃げ回っていました。そんな私がなぜカラオケに行っているかと言えば、ずばり妻との付き合いだからです。でも、まあそんなに悪くはないですが・・・。
ところで今では、カラオケには、採点方式があり、AIが採点してくれます。「音程や安定感」、「抑揚やロングトーン」など細かく採点してくれ、100点満点での総合点も出してくれます。
私の妻はと言えば、それは歌うのが上手で、初めて歌う歌でも90点を超え、よく歌う歌はほぼ99点台です。先日は、4回目の100点満点を出し2人で大喜びしました。
また、以前からテレビでカラオケによる「歌うま選手権」を見ています。出場者は、アマからプロまで、小学生から成人まで、全国から歌に自信がある人が参加し、トーナメント方式で優勝者を決めています。
全国の予選を勝ち抜いた人が、スタジオで歌って順位を競うわけですが、この審査をするのも、人間ではなくAIと言うわけです。
人間の耳で聞けば、感情がこもり、心に響くものがあり、上手だなと思える歌でも、AIが採点すれば必ずしも高得点とはならないようです。ましてやプロが自分の持ち歌で80点以下しか出ない時を見たときは、どうなってんだと思いました。
出場している人はそれこそ真剣で、毎日厳しい練習を積んで挑戦しています。それでも結果は、AIから厳しい採点を付けられ、練習でも出したことない点数に涙しています。完全にAIにコントロールされている感じでした。
でもふと思ったんです。「AIが採点をするなら同じAIに歌わせてみたらどうなるんだろうか」と。AIが採点できるのならばAIが歌えるのではないかと。そうすればどうなるのかなと?
AIが歌う100点満点の歌を聞いてみたいもんです。もし100点取れなかったら、100点を取った人間の方がやはり上になるのかなと・・・?