10月

院長のつぶやき(16):101

 

<日韓関係を考える>

 

おはようございます。朝夕秋の気配を感じるようになりました。

 

さて今日は、戦後最悪とも言われる日韓関係について一市民の立場から、つぶやいてみたいと思います。

 

今日の日韓関係をたとえて言うならば、離婚をしたい妻(韓国)と現状維持でいいと思っている夫(日本)との夫婦げんかに譬えることができます。

 

妻が離婚したい理由は、過去の「夫から受けた暴力(DV)」です。何年たっても過去に受けたDVが、フラッシュバックとしてよみがえり、現在も妻を苦しめています。その状況を夫は、一向にわかってくれない。妻は、感情のおもむくままに、暴言を吐いたり、駄々をこねたりする。過去には夫が謝り、一旦は仲直りしたつもりだったが、現実に襲ってくる感情はどうすることもできない。そして別れた後のことを考え、働き始め、ある程度の収入を得ることもできるようになるとなおさらこの気持(離婚)が強まった。

 

これに対し、現状の何に不満があるか理解できない夫は、ほとほと途方に暮れている。毎月ちゃんと生活費は渡しており、最近はDVもしておらず、平穏に暮らしているつもりなのに何が不満なのかわからない。ついに度重なる難癖に堪忍袋の緒を切らし、「来月から生活費を渡さない」と宣言した。

 

そうすると、妻は「それは理不尽、悪いのはあなただ」と「離婚」ちらつかせながら夫の翻意を迫っている。にっちもさちもいかない夫婦喧嘩に突入した。今の日韓関係をたとえれば、もちろん細かいことはわかりませんが、こんな感じでしょうか?

 

ではこの夫婦喧嘩の行きつく先はどうなるのか?夫婦が離婚する原因の第一は「性格の不一致」と言われていますが、実際は、「愛情の欠如と妻の自立」だと思います。お互いの愛情がなくなれば別れますし、妻に生活力がつけば別れます。

 

この夫婦が元のさやに納まり、離婚しないためには、夫はどうすればよいかを考えてみたいと思います。

 

(その1

・夫はまず妻のフラッシュバックを理解する必要があります。

これは夫がいくら頭で考えても理解できない事でいつまでも続く症状です。この症状を改善するためには、医者(第3者)に相談するしかないでしょう。医者のアドバイスを受け、処方箋をもらい、妻の現状を知り、妻の心情を心底理解してあげることが必要です。これができないことには、現状改善は難しいかもしれません。

 

(その2

・妻の自立度を考慮する必要があります。

一般的に妻が離婚に踏み切れないのは、生活力が無いためといわれます。妻が自立できれば、離婚のハードルは随分低くなります。いやむしろハードルはないと言えるでしょう。

 

では妻に生活力があっても離婚しないで夫婦関係をつなぎとめるには何が必要でしょうか。

もちろん第一は愛情でしょうが、愛情だけでは結婚生活は続きません。愛情プラス何かをお互いに持つ必要があります。それは「思いやり」だと思います。これがなくなったら、夫婦生活は続きません。相手への「思いやり」を言葉に出して伝えることが大切です。

 

日韓はお互いを必要とする存在です。恩讐を捨ててでも相手への「思いやり」の気持ちをまず持ちましょう。次にその気持ちを言葉に出して伝えましょう。こじれた日韓関係の修復には時間がかかるでしょうが、少しずつでも改善し良くなってほしいと切に願わずにはいられません。