2020年6月
院長のつぶやき(24):6月1日
<新型コロナウイルスについて考えるその3>
おはようございます。新型コロナウイルス感染が始まってこの4、5ケ月はコロナ一色でしたが、ようやく「緊急事態宣言」が解除されました。まだまだ予断は許しませんが、一区切りしたかとは思います。
でもはたしてこの間の日本の対応はどうだったのでしょうか?いろいろな人が、いろいろなところでコメントを出されています。3回目となりますが、また一市民として思いをつぶやいてみたいと思います。
日本の対応の評価は、国内では散々でした。海外の評価も当初は酷評だらけでした。しかし感染者数や死亡者数が抑えられ、緊急事態宣言解除後は手のひらを反すように評価され、WHO事務局長からは「成功」とまで言われました。では一体何がよかったのでしょう?
安倍総理が解除宣言で言った「日本モデル」とはどういうものか考えてみました。
1つは、「クラスター追跡と検査の精選」だと思います。
このことで医療崩壊を防ぐことができたと思います。検査能力が限定されていたことも確かですが、クラスターを徹底追跡し、有症者に限って検査し、重症者に限定した入院対策に効果があったと思います。(医療関係者には心から感謝いたします。)
これが医療崩壊を起こさず死亡者を低く抑えることができた最大の要因ではないかと思います。もちろん批判されたように入院先をたらい回しにされた等の事例がありますが、大きな流れとしては、成功したのではないかと思います。
2つ目は、「8割削減と三密回避」のスローガンの徹底です。
またこれは、強制でなく自粛要請でしたが、これに対し国民がよく対応したと思います。感染が拡大し始めた当初から最後まで「8割削減」と「三密回避」を徹底的に追求し、これを国民に要求し続け、国民も政府を信じ強制でなく自発的にこれを守った結果、「都市封鎖」することなくウィルスを抑え込むことができたと思います。
もちろん一部の跳ね返りがいて、問題行動をとったことはありますが、どのような施策も100パーセント完全実施は無理だと思います。この「8割の削減」と「三密の回避」の徹底ができたことがコロナ対策の成功につながったと言えるのではないでしょうか。
3つ目は、「国民の衛生意識と国内の衛生環境」にあると思います。
このコロナが、飛沫感染と接触感染が主な感染経路であることを考えると、日頃から手洗いの習慣があり、マスクに対する拒否感もなく、衛生意識・防疫意識が高かったことがコロナを抑制するのに特に効果があったのだと思います。
また国内が清潔に保たれ、海外に比べゴミ出し1つとってもそれなりの衛生状況にあることが、感染爆発を防ぎ、感染者を低く抑えることができたと思います。他国の幾何級数的爆発的感染者数の増加を見るにつけ、日本との衛生意識・衛生環境の違いを実感した次第です。
私が思う「日本モデル」について考えてみましたが、このほかにもいろいろな要因があろうかと思います。対応は後手後手、施策はあまりにも遅くちょぼちょぼ(「アベノマスク」)でしたが、基本的に日本が対応した「日本モデル」はよかったのだと思い、自信を持ちましょう。
今後予想されるコロナの2波、3波に対しても、治療薬やワクチンが開発されるまでこれまでの対策をより一層充実させれば、きっと乗り切れると思います。
それまでの間一市民として我々にできること
1三密(密閉・密集・密接)を避けること
2不要不急の外出をしないこと
3手洗い・うがい・マスクを励行すること
この3つを引き続き励行したいと思います。