2020年5月
院長のつぶやき(23):5月1日
<新型コロナウイルスについて考えるその2>
おはようございます。「ステイホーム週間」が始まりました。
毎日毎日、感染者数や死亡者数が発表され、新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。今回も、この新型コロナウイルスについて、一市民としての思いをつぶやいてみたいと思います。
海外では収束に向かっている国もあるようですが、日本ではまだまだ続きそうです。
入国禁止措置も遅れ、都市封鎖もできず、休業や外出自粛要請措置だけで本当に大丈夫なのでしょうか?マスコミ報道を聞いていると、先の見えない不安と心配でたまりません。
果たして日本はこのまま収束に向かうことができるのでしょうか?
日本はこれまで、台風、風水害、地震、津波といった自然災害に対する「防災」を重点に法整備や施設整備等の体制整備を進めてきました。いままで幾多の災害を経験し、「防災」面では何度も体制整備が図られ、たぶん「防災」及び災害対応においては、十分対応できる国であると思います。
しかし「防疫」については、幸か不幸か重大な感染被害を受けることもなく、深刻な「防疫」体験もしてこなかったため、体制の整備ができていませんでした。今までは、「防災」重視であったため、「防疫」及び「疫病対策」の整備がおろそかになっていたことは否めません。
今回の新型コロナウイルスのようなパンデミックの「防疫」対応は、ほぼ初めてのことであり、「右往左往」するのは当然であり、「朝令暮改」も致し方ないと思います。走りながら考え、走りながら対応せざるを得ないからです。
台湾や韓国がうまくいっているのは、為政者の対応がよかったこともさることながら、SARSやMARSで「防疫」の体制が整い対応を実体験できていたことが大きいと思います。「賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ」と言いますが、体験した者が一番強いと思います。
それでも現在政府や地方自治体は、マスコミや諸外国からいろいろな批判に耐えながらも、ぎりぎりどうにかやっていると思います。
(対応は、後手後手ではありますが・・・)
特に医療従事者は、本当頑張ってくれており、感染爆発を抑え、何とか持ちこたえていると思います。特に死亡者が少ないのは救いです。
状況は予断を許しませんが、今こそ大地震や大津波にも耐え、復興してきた日本人の真の底力を示す時ではないでしょうか。
今後少しでも感染者を減らす対策を取りながら、治療薬とワクチンが開発され終息を迎えることを心から願っています。
そのためには、我々国民一人一人が、現状の危機を自覚し、危機意識を持ち、節度ある行動特に“stay home for alive”(ステイホーム!)を実践することが極めて重要と思います。
一市民として我々にできること
1三密(密閉・密集・密接)を避けること
2不要不急の外出をしないこと
3手洗い・うがい・マスクを励行すること
この3つを引き続き励行したいと思います。